北大の研究者たち 7人の言葉

著者:大熊一精
四六版/160頁/定価 1,200円(税抜)
ISBN 978-4-652-06924-0(取次扱/理論社)
発売日:2012/04/11

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感じあうもの 歩みゆくもの

いずれ、というのが数年後なのか数十年後になるのかはわかりませんが、彼らの業績が広く社会一般で スポットライトを浴びる日が来るであろうと信じています。〈はじめにより〉

荒井迅/

  • 数学者は数式を愛している
  • 汚くてもいいから使える数学を作りたい
  • 信号が変わった瞬間にアイデアが湧いた

坂上貴之/

  • 具象を抽象化して応用する
  • 理論と実践は二つの両輪
  • プロペラ、河川、スポーツ

中村一樹/

  • 雪×研究×情報
  • 雲海の謎を解明する
  • 気象のモデルと積雪のモデルを組み合わせる
  • 降雪結晶の形を反映した積雪モデルはない

藤井賢彦/

  • サンゴが北へ移動している
  • 地球温暖化と海洋酸性化
  • 問題は温暖化そのものではなく進行のスピード
  • 勉強するほどおもしろいことに出会える!

三上直之/

  • はじめはジャーナリストを目指していた
  • 研究者への転身
  • シナリオ・ワークショップ
  • 仕事が自分を選ぶ

山田幸司/

  • 発光色の変わる蛍光色素
  • 細胞の変化を色で見せる
  • 世の中のお役に立ちたい
  • 測れるものならどんなものにでも

吉村暢彦 /

  • とにかくやってみよう
  • 自転車とリヤカーで野菜を売る
  • 大学には大学の文化がある
  • やっているのは編集の仕事

著者紹介

大熊一精 issei okuma

1967年福島県生まれ、埼玉県育ち。

早稲田大学政治経済学部卒業後、株式会社富士総合研究所(現・みずほ情報総研株式会社)にて、調査研究(マクロ経済・金融)、中小企業経営支援、経営企画等を担当。

2002年にフリーになるとともに、学生時代からの憧れの地であった北海道に移り住み、調査研究、コンサルタント業務を展開中。

担当編集者より

研究とは成果が現象として世に現れたときに、僕らは認知することが多いのではないでしょうか。それは社会との関わりが感じられて、その研究内容とその起源を知るとでも言ったらよいでしょうか。

本書の取材中に聞こえてきた印象的な話があります。
羽田空港の駐車場に向かう道路の設計は、渋滞学からも考えられているという話です。
(短絡的に言うと、だから羽田空港への道路状況は渋滞しづらいということなのですが)この話の面白さは、道路=建設=設計という図式の中に、渋滞学という耳にしない考え方が入っていることです。そして渋滞学というのは西成先生が提唱している学ですが、その根元は数学です。すなわち数学と言う学問が、僕らの社会生活に大いに関わっているといえます。

このように研究者の研究とは、早晩成果を出さなければ行けないものもあるでしょうが、長い期間をかけて成果を追求する、または成果が現れないこともあるかもしれません。そんな研究者たちの研究内容と、社会がどう関わり合い向き合っているのかを、ほぼ1年かけて取材しました。

地球温暖化と僕らの生活、コミュニケーションと言う合意形成のプロセス、蛍光色素の多岐な汎用性など、話を聞いていくと実に面白く深い内容でした。

著者の大熊さんは、これらそれぞれの専門的内容を、「社会との関わり」と言う点において、「翻訳」するような内容に落とし込んでくれました。

研究者の皆さんは学会や論文発表の多忙な時間を割いていただき、長時間に及ぶ取材インタビューに協力してくれました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

斉藤隆幸

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