なでしこの父 著者:阿部由晴 四六判/160頁/定価 1,540円(本体1,400円+税10%) ISBN978-4-86408-934-0 発売日:2012/07/27 「常盤木式」を初公開 創部7年でチームを日本一に導き、日本代表や年代別代表に数多くの選手を送り出してきた、常盤木学園高校サッカー部監督・阿部由晴の指導論であり、教育論であり、日本人論。 鮫島彩、田中明日菜、熊谷紗希を育てた女子サッカー名監督が、日本代表を生み出す「常盤木式」を初公開! もくじ 第1章 常盤木バスの夜 第2章 常盤木式 第3章 常盤木育ち 第4章 阿部由晴の原点 第5章 なでしこが咲き続けるために 第6章 時代を担うマザー・テレサたちへ 著者紹介 阿部由晴 yukiharu abe 1962年秋田県生まれ。宮城県仙台市出身。 小学校4年生のときにサッカーを始め、高校時代までサッカーを続ける。東北学院大学卒業後、教員免許を取得するため仙台大学に編入する。 大学時代6年間に地域少年団のサッカーコーチを経験。指導者としてのキャリアをスタートさせる。 95年常盤木学園高等学校に赴任。全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会優勝3回・準優勝2回、全日本高等学校女子サッカー選手権大会優勝4回・準優勝5回、全日本女子サッカー選手権大会で高校生チームとして初の第3位になる。 担当編集者より 鮫島、田中、熊谷や、ケガで五輪代表から漏れた京川、U-20代表の道上など なでしこジャパンに多数の選手を輩出し続けている、常盤木学園サッカー部監督阿部先生です。 部員が5人の時から日本一と言い続けてきた目標設定の置き方は、揺るぎない信念と哲学に満ちていました。印象的だったのは、大きな声が飛び交わない練習です。(一般的な部活動って大きな声が飛び交っているじゃないですか)。聞けば6万人のスタジアムを想定した練習であるとのこと。 「60.000人のスタジアムでのゲームでは、声なんて聞こえないだろう。声がなくともコンタクトできる練習が日頃から大切」と。 また男子と女子の根本的な指導の違いは目から鱗でした。女性のいる会社や組織の中の管理職やマネージャーにも、ぜひ読んで欲しい。女性との接し方は男が思っている以上に深くて繊細なものです。 常盤木の強さの秘訣は、阿部先生の女性指導を知り尽くしたことからも伺えます。今年は五輪イヤーに加えて8月からはU-20が日本開催です。2016リオデジャネイロ五輪、2015カナダW杯と楽しみが広がっていきます。 (常盤木学園の関係者のみなさま、この場を借りて御礼申し上げます) 斉藤隆幸